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木下佳信
福岡県須恵町出身
母方の実家が農家で、小さいころから農業に関わりたいと夢見ていました。前職の国際協力機構(JICA)で途上国への農業専門家を派遣する業務に携わっていたとき、日本の農業人材不足の現状を意識し始め、その意識は"日本の農業をなんとかしなきゃ"という強い思いにいつしか変わり、40歳を機に退職を決意しました。
退職の翌日から長野県の八ヶ岳中央農業実践大学校に入学、半年間の農業実習を経て長野県駒ケ根市でベテラン果樹農家にて1年半の研修を行い、2017年3月に独立して「りんごのきのした農園」を設立しました。
私は、農業を営む上で大事にしたいことが二つあります。一つは次世代まで農地を守ること。もう一つは、産地と消費者をつなげること。天候や管理などの条件が揃えば美味しい果実ができるのはもちろんのことです。私は、農地と作物、そして消費者の間に立ち、お互いにプラスになるよう、関係をつなげていく役割が果たせればと思っています。今後は地域の農業にかかわる多様な人材を育成すること、また外部との交流にも注力していきたいと考えています。
木下亜紀(旧姓松永)
神奈川県横浜市生まれ、パキスタンと東京育ち
栽培管理補助及びバックオフィス業務全般を担当。前職のJICAでは主にアフリカ支援に携わっていました。
自身の唯一の農業体験は小学校の学校菜園活動。故、夫の「農業をやりたい」という夢は遠い将来の話としてしか実感がありませんでした。3年間に及ぶ夫の説得に応じて信州への移住を決意したのは、転勤で暮らしたことのあった駒ヶ根での農産物の美味しさが忘れられなかったこと、そして「人と人との行き来」がとても心地良かったことが決定打でした。
20年近い海外生活の中で見聞きした様々な体験の延長線上で、ここ伊那谷でも未知のモノや人との出会いを求め続けているおかげで移住後「暇」とは無縁の生活。
滋味に富むりんごが日本人の食生活の一部にどうやったらもっと取り入れられるか、模索中。(イメージ的にはアメリカの小学生のランチボックスにチビりんごが必ず一つ入っている、あの食習慣)